ストックホルム日本人補習学校の概要

学校の沿革

補習学校における教育の目的

学期・行事

「補習学校で学ぶ」ということ

ストックホルム日本人補習学校の概要

ストックホルム日本人補習学校の概要

1.ストックホルム日本人補習学校

2.組織

  • 経営主体 ストックホルム日本人学校協会
  • 運営主体 ストックホルム日本人補習学校運営委員会
  • 会員 児童生徒の保護者及び趣旨に賛同する者

3.経費 会員よりの授業料及び各種補助金

4.所在地

学校協会事務所 〔地図

  • Högbergsgatan 68A, 118 54 Stockholm SWEDEN
  • Tel:Fax +46 (0)8 640 3313
  • Email: japanskaskolan@gmail.com

学校の沿革

19754ストックホルム日本人会の働き掛けにより、ストックホルム市教育局の母国語教育余暇活動として、土曜学校の日本語学級を2クラス発足させ、マリア校で学習を開始する。(生徒数12名・教員2名)
19763日本商工会並びにストックホルム日本人会の後援のもと学校運営委員会が組織され、ストックホルム日本人補習学校を開設する。(児童生徒数40名・教員6名、小中学部3・国語クラス1で開始)校長は菊池幸子女史。
 4ストックホルム市教育委員会でストックホルム日本人補習学校が市の母国語教育余暇活動として認定される。
19774中学部が開始される。校長はグレダ・ノードマーク女史。
197819793学校文集「あしあと」第1号発行。校長はトローセル和子女史。この年より1999年まで校長は藤川陽子女史。
1980125周年記念学芸会をミュージックアカデミー大ホールで行う。
 3第1回卒業式が挙行される。
19819日本人補習学校が、ストックホルム日本人会主催のスポンガ競技場での大運動会に、学童競技の責任者として正式に参加し、以後日本人会と補習学校共催で運動会を開催する。
1982 学校図書館兼事務所をHögbergsgatan 66に設置する。
19851210周年記念学習発表会をマリア校体育館で開催する。
19864ストックホルム市の予算削減に伴い、母国語余暇活動の援助が打ち切られる。独自の運営を始める。校舎の無料借用の為、ストックホルム日本人会の青少年活動として市に登録する。
 6第1回の宿泊学習をリーダで行う。
 8ヴァーサ高に借用校を変更して授業を再開する。
19874第1代派遣教員(北村弘信氏)を教頭として迎える。
19886中島源太郎文部大臣が本校を視察する。
 11日本人補習学校協会設立のための保護者総会が開かれ、規約を承認し、日本人補習学校協会が発足する。ただちにストックホルム市に協会登録をする。
19904小学部、中学部の単式授業が実現する。第2代派遣教員(岩田勉氏)を教頭として迎える。
 1115周年記念学習発表会及び展覧会を開催する。
19934第3代派遣教員(杉浦博人氏)を教頭として迎える。
 8エンゲルブレクト校に借用校舎を変更する。
19954事務所兼図書館をHögbergsgatan68に移転する。
 820周年記念式典をメドボリヤルヒューセットで行う。校旗及び校歌が公募され決定する。
19964第4代派遣教員(小向和秀氏)を教頭として迎える。
19994第5代派遣教員(細野正俊氏)を校長として迎える。
2000125周年記念行事を行う。餅つきが披露される。この年より校舎借用の援助が打ち切られ、有料となる。
 325周年記念として在校生による「手形押し」が記念作品として残される。
20024第6代派遣教員(廣間義康氏)を校長として迎える。インターナショナル校に借用校舎を変更する。
 11第1回オープンスクールを実施する。
20054第7代派遣教員(中島直人氏)を校長として迎える。
 11創立30周年記念行事を式典と催しに分けて実施する。掲示用の校歌(フェルト作品)が生徒によって作られる。
20066運動会が日曜日を授業日として実施される。
20084第8代派遣教員(横山富夫氏)を校長として迎える。
20094小学1.2年の授業を5校時とする。
201012高木文部科学大臣が補習校を訪問。
20114第9代派遣教員(田中 昇氏)を校長として迎える。
201241単位授業時間を40分から45分にする。
2015
2017
4第10代派遣教員(金子 博氏)を校長として迎える。2017年4月より第11代派遣教員(高橋 伝氏)を校長として迎える。

補習学校における教育の目的

1.集団の中で日本の言語・文化・習慣等を身につけ、それを向上させる機会とする。

  • 国内における義務教育の精神に沿って、教科指導を中心に学習指導要領に則った学習を進め、帰国後の学習・生活の円滑化を図ることが目的である。

2.スウェーデンの文化・習慣等になじむための機会とする。

3.スウェーデン在住及び日本帰国後における教育問題に関する意見交換ならびにその対策のための研究の場とする。

学期・行事

学期 行事

1学期(4~6月)   入学式・始業式、新入生歓迎会、補習学校総会、保護者懇談会、授業参観・学級懇談会、音読発表会、運動会

2学期(8~12月) 作品展示会・授業参観、音読発表会、個人面談

3学期(1~3月)   もちつき会、新入学児童説明会、授業参観、文集「あしあと」、音読発表会、卒業式・修了式

学習時間および教科内容

始業朝の会1校時2校時3校時昼食4校時5校時帰りの会
9:009:00~9:109:10~9:5510:05~10:5011:00~11:4511:45~12:2012:20~13:0513:10~13:5513:55~14:05

1.小学部(1~6年) 午前中3時間、午後2時間を学習する。

  • 1・2年  【国3・算2】
  • 3~6年  【国3・算2】

2.中学部(1~3年)  午前中3時間、午後2時間を学習する。

「補習学校で学ぶ」ということ

本校では「補習」の意味を大きくは「家庭学習の補習」ととらえています。というのは補習学校の授業日数は「年間36日」という極めて限られた日数だからです。また日本に帰国してからの該当学年に適応していくための基本的な学習を習得するため、授業の進め方にもかなりのスピードが求められています。従って子どもたちは土曜日1日の授業で多くの内容を学ぶことになります。小学部・中学部の児童・生徒は、週1回の授業日で日本の小中学生の1週間分の内容を学習します。子どもたちが学校での学習内容をしっかりと身につけるには、家庭で行う6日間の学習がとても大切になってきます。つまり学校からの指示に従って家庭学習をきちんと行っていただき、その確認と補習を学校で行うということになります。  子どもたちがその力を十分に発揮し伸びるには、「学校にお願いしてあるから」という受け身の姿勢ではなく家庭と学校とが連携・協力しそれぞれの役割を十分に果たしてこそ初めて可能になります。本補習学校へ通学しているからといって日本語の力が向上することはありません。学習態度を含め学力向上のためには家庭での学習努力は必至の条件です。  子どもたちは月曜日から金曜日までは現地の学校や国際学校へ通い、その学習でも苦労をすることがあります。この点にも十分配慮するとともに適切な対応に心がけることで、子どもたちが楽しく充実した学校生活を送ることができるようになります。世界のどの補習校でも、合言葉は、「家庭は第2の教室、保護者は第2の担任」です。ご家庭のご支援とご協力をお願いいたします。