スウェーデン概要
各種申請に関して
— パーソナルナンバー・IDについて
— パーソナルナンバーの取得
— IDカードの取得
ビザの申請
— 家族関係の居住許可申請
— 留学・研究のための居住許可申請
— 労働許可
医療・福祉について
— 病気のときは
— 妊娠・出産に関して
— 歯科治療に関して
スウェーデン概要
スウェーデン王国は、北海とバルト海に挟まれたスカンジナヴィア半島の東側に位置する国です。
国土の大半を森林と湖に覆われており、自然が豊かで美しい国と称えられています。緯度が高いため、夏は白夜で日が長く、冬は日が短いのが特徴です。
北欧というと、古くはバイキング、今では福祉国家を思い浮かべる人も多いと思います。そのほか文化面では、ノーベル賞や児童文学をはじめ、最近では建築や家具などのデザインも注目されています。企業ではIKEA、H&MやEricssonなどがよく知られています。
スウェーデン・データ
国土面積 | 449 964 km² | 人口 | 約1 000万人
(2017年, 出典:SCB) |
首都 | ストックホルム、
ストックホルム州人口 約223万人 (2015年, 出典:SCB) |
ナショナルデー | 6月6日 |
言語 | スウェーデン語 | 宗教 | プロテスタント |
通貨 | スウェーデンクローナ、SEK | GNP | 49300ドル
(2015年, 出典:SCB) |
国王 | カール16世グスタフ | 首相 | ステファン・ロベーン (2014年10月~) |
各種申請について
パーソナルナンバー・IDについて
スウェーデンに一年以上滞在する場合、税務署(Skatteverket)で住民登録をすると、パーソナルナンバー(Personnummer)が発行されます。パーソナルナンバーとは、個人識別番号であり、行政機関や銀行などにおける各種申請の際や、医療を受ける場合に必要ですので、必ず取得してください。一度取得した番号は生涯有効です。
住民登録法(パーソナルナンバーの取得方法)
スウェーデンに到着後1週間以内に、以下の書類を揃えて、お近くの税務署にて申請してください。
- パスポート(許可された滞在期間が366日以上であること)
- 居住許可カード
- 戸籍謄本(日本のものは翻訳が必要)
- 居住証明書(スウェーデンの居住地)
18歳未満のお子さまが住民登録する際は、保護者双方による申請が必要となります。16歳以上のお子さまの場合は、本人による申請も可能です。
IDカードの取得
スウェーデンでは行政機関だけでなく、買い物やレストランの入店の際などにおいてもIDを提示することを求められることがたびたびあります。パスポートもIDの代わりになりますが、普段持ち歩くのに便利な、パーソナルナンバーの記載されたIDカードを作っておくことをおすすめします。
IDカードは銀行や税務署で作ることができます。税務署にて発行する場合は、13歳以上であり住民登録が完了していることが条件となります。パスポートや居住許可カードといった身分証明書、また申請費 400 kr を持参してください。18歳未満の方は、その他、保護者の承認が必要となります。
ビザの申請
スウェーデンに3ヶ月以上の滞在になると、居住許可(ビザ)が必要です。
居住許可を申請できるのは、結婚・同棲などでスウェーデン国籍者または永住権保持者と家族関係になる人、もしくは留学・研究を目的とした長期滞在者です。それぞれ申請用紙が異なりますのでご注意ください。
スウェーデンで働く場合は労働許可を申請してください。
家族関係の居住許可申請
申請用紙をダウンロード、もしくは在日スウェーデン大使館や領事館などで受け取り、必要書類とともにスウェーデン大使館に申請します。くわしくは大使館にてお確かめください。
申請に必要な書類 (書類はすべて英語かスウェーデン語訳が必要です)
- 申請用紙 (Residence permit, alien’s passport and residence permit for visits longer than 90 days ”Application for RP, AP, TD and CRS”) 2部
- パスポート原本
- 半年以内に撮影されたカラー証明写真(4.5cm×3.5cm) 2枚
- 結婚の場合は、戸籍謄本など婚姻を証明するもの。スウェーデンで結婚した場合はVigselbevisまたはFamiljebevis。両国に登録している場合は両方
- 同棲の場合は、住民票など2人が一緒に生活していることを証明する書類
- 離婚歴がある場合は離婚証明書
- スウェーデン国籍者または永住権保持者のパスポートのコピー
- スウェーデン国籍者または永住権保持者のPersonbevis (familjebevis)
- 日本国籍者は申請費用が無料です。申請後は大使館で面接をおこなってください。通常、申請から面接までは1~2ヶ月ほどかかるようです。面接後、申請書類がスウェーデンの移民局に送られたのち、お相手の面接が行われます。審査結果は大使館から通知されます。受理された後は、再びパスポートを大使館に提出し許可書を貼付してもらいます。
留学・研究のための居住許可申請
以下の必要書類を用意し、在日スウェーデン大使館に申請してください。日本国籍者は申請は無料です。くわしくは大使館にてお確かめください。
- 申請用紙(Application for residence permit for students and doctoral students) 2部、ただし交換留学生は1部
- 半年以内に撮影されたカラー証明写真(4.5cm×3.5cm) 2枚、ただし交換留学生は1枚
- パスポート原本と顔写真があるページのコピー
- 学校や研究機関からの許可書で、専門分野や留学・研究期間などが記載されているもの
- 留学・研究期間中に充分な滞在費用(最低1ヶ月7300KRが必要)があることを証明する書類の原本
労働許可
以下の必要書類を用意し、在日スウェーデン大使館に申請してください。くわしくは大使館にてお確かめください。
- 申請用紙(Application for Swedish work permit – for applicants outside Sweden) 1部
- パスポート原本と顔写真のあるページのコピー
- 半年以内に撮影されたカラー証明写真(4.5cm×3.5cm) 2枚
- スウェーデンの雇用主からのオファー書類
医療・福祉について
病気のときは
病気になったら
原則として、比較的軽い病気や怪我の場合は、最初に自分の住む地域の「Vårdcentral(診療所)」にコンタクトをとります。スウェーデンではファミリードクター制をとっているので、自分の担当医師(住民登録すると自動的にその地域のVårdcentralから通知がきます)をあらかじめ予約しておくとスムーズに対応してくれます。予約なしの診察や、夜間・週末の診察を受け付けている診療所(Jourmottagning)もありますので、お住まいの地域のVårdcentralに確認してください。
診療所が専門医による診療が必要と判断した場合は、紹介状を持って総合病院(Sjukhus)での受診を受けることになります。患者は全国の病院から自分の受診したい病院を選べることになっています。
受診の際に日本語通訳(無料)をつけたい場合は診療所に相談してください。
また、診察の予約や処方箋の更新などがネット上で行なえるサービスもあります。詳しくは Vårdguiden 1177 のホームページをご覧ください。
緊急の際には
突発的に起こった比較的軽い病気や怪我の場合、「Närakut」やVårdcentralの緊急外来(Akut)を利用します。深刻な怪我や病気の場合は、緊急外来を設けている総合病院(Akutsjukhus)を利用します。予約が必要な場合もありますので、事前に電話をするのがお勧めです。予約なしで行った場合、症状によっては数時間待たされることもあります。
また、Vårdguiden 1177 では、電話番号1177にて看護士による電話緊急対応が24時間受けられます。
救急車が必要な際は112に電話してください。
こどもの病気のときには
0~6歳児に関する病気や怪我のときは、まず最初にお住まいの地域のBarnhälsovården (BHV: 小児健康医療)にコンタクトをとってください。定期健診や予防接種も行なっています。ほとんどのBHVは予約制ですが、予約なしで訪問できる時間帯がある場合もあります。診察料は無料です。
小学校就学から高校卒業までは学校保健(Elevhälsan)がBHVにとって代わります。
医療費について
住民登録をしてパーソナルナンバーを取得すると健康保険が適用され、スウェーデン人と同額で医療が受けられます。滞在が1年未満の場合は、個人で海外旅行保険等に加入してください。
妊娠・出産に関して
妊娠がわかったときや、妊娠検査、避妊や婦人科検診に関することは、お住まいの地域のMödravårdscentral (MVC, 母子保健センター)にコンタクトをとります。MVCでは「Barnmorska (助産師)」が患者の対応にあたります。予約制であることがほとんどですが、予約なしの訪問を受け付けている時間帯もありますのでお近くのMVCで確認してください。診察料は無料です。
歯科治療に関して
スウェーデンの歯科医院は、公的(Folktandvården)と民間(Privat)の2つに分けられます。
21歳まではFolktandvårdenにおいて歯科治療が無料です。22歳以上になると有料となり、治療によって掛かる費用が変わります。ただし、歯科保険に加入することも出来、その場合は月額保険を支払うことで定額で診療が受けられます。
詳しくは、行き付けの歯科医院にお問い合わせください。
最終更新:2017年2月18日