少し前のことになりますが、今年既に開催された行事のご報告を、少しずつさせていただこうと思います。
今回は、4月に行われた桜祭りです。
日本人会主催のさくら祭りが4月26日(土曜日)に王様公園で開催されました。お琴と尺八の演奏時に、桜の花吹雪が風に舞い、水に浮かぶ舞台が偶然に映画セットのように美しく演出されました。尺八と琴の音色にあわせスローモーションのように花びらがふんわりと舞いあがり、花の下に集う大勢の人々の心を優しく桜色に染めてくださりました。日本人がこよなく古代から愛してやまない桜花を愛でる最高の美しい日となりました。
企画段階から、公園側の担当者、プログラムリーダーと文化テント担当と役員関係者がミーテイングを重ねました。新しい役員体制下、当日役員欠席や、プログラムリーダーの急な降板など、心配要因も山ほどあったのですが、多くの人の協力を得て、当日を迎えました。
文化紹介テントでは、やってみよう!コーナーが多く、着付けコーナー、実演華道、書道、おりがみ、将棋倶楽部。博物館、お茶。サブカルチャー紹介としては、子供たちに大人気の漫画会、ロリータファッション、HAYAO MIYAZAKI系アニメ関連グッズ販売、日本人補習校お楽しみロピス、ボランテイアグループのロピス、高級お茶販売。日本食やお菓子類は日本人会食品テントなど数か所で販売がありました。さくらまつり記念特製お弁当やお寿司の販売。お手製おにぎりセット、美味しい焼うどん、おしるこ、お手製串団子、カラフルカップケーキ、シフォンケーキ、どら焼き。桜餅。古典的な日本の着物や羽織販売コーナー。当たりくじ景品のお酒やお食事券は清香園レストランとブルーライト横浜からご提供いただきました。
DN新聞とフィンエアーのコラボレーションで全国版でさくら祭りの全面広告が出され、日本人会の名前とロゴをご紹介していただきました。フィンエア社の特設会場の建屋には、折り紙コーナーが設けられ、BERNSレストランから、我々にも気を使い、小さなわかめの和え物の日本食1000食分が無料配布されました。プロフェッショナルな団体の共同参画のしかけにより、来場者がぐんと増えたようです。さくら祭りの前の早朝番組のテレビに副会長が着物姿で生出演し、さくら祭りを宣伝しました。同一会場の別のところではストックホルム自転車協会のショーが行われていましたが、音がでない静かな展示会で、来客がさくら祭りにもよるという予想を上回る経験したことのない大勢の人達が来場しましたが、一説には8000人から10000人近い人が、来場したといわれていますが、にわかには信じられない数です。
舞台プログラム構成は、若い人向けのプログラムを今年は意識して多くいれました。
公園側のオープニング挨拶とお着物姿の日本国大使館石塚公使のご挨拶。日本女性MAIKOの和太鼓、お着物姿のさくらコーラス、尺八とお琴のアンサンブル生演奏、花音コーラス、先生のピアノ生演奏と日本人補習学校の児童生徒35人の歌そして踊り、バイリンガルの補習校生徒の2か国語での挨拶は、会場を盛り上げました。高校生のダンスグループZYKAの踊り、武士のよろい姿で侍の魂を表現する武心や愛らしい子供さんのモデル達が人気のロリータファッションショー。自慢のコスチュームを着て集まった若者達のゴスプレショー。子供から若者をはじめ、多くの観客達で会場は埋め尽くされ、大変盛り上がりました
桜の花は、日本人の美徳である潔さを表し、一瞬にて潔く散る美学ですが、祭りの前後ともよく晴れ、満開が続き、桜も散らずに待っていてくれました。花の精が会場を飛び交い、花吹雪さながら花びらがひらひらと風に舞い、かすかな花の香りの漂う中、2014年のさくら祭りは会員同士の和合の心により、気持ちよく幕が閉じられました。感謝。
(文責:金子葉子)\